愛精協は、奇しくも精神衛生法が制定され、新たな精神科医療の幕開けとなった昭和25年に6病院の代表者が県立城山病院(現:愛知県精神医療センター)に参集し、結成したのが始まりです。
当時の国策や時代背景(高度経済成長など)もあり、病院数・病床数の増加とともに加盟病院も増え、精神保健福祉法が成立した平成7年には社団法人格を取得し、障害者総合支援法が施行された平成25年には一般社団法人へ移行し、
大きく発展を遂げました。
現在は41病院が加盟する団体であり、上部団体である日本精神科病院をはじめ、行政、関係諸団体と連携を取り、委託事業や協会独自の諸事業を行っています。
なかでも、県民皆様のこころの健康と安寧を保つために、愛知県および名古屋市の委託による「精神科救急医療体制
事業」や「精神科救急情報センター事業」に会員病院は日夜努力し、積極的に取り組んでいます。
また、医療従事者への育成と研修教育を行うことで会員病院全体のレベルアップを図り、精神障害についての誤解と
偏見を解消するために精神保健福祉の普及啓発活動にも積極的に参画しています。
時代の変遷とともに確かに精神科に対する敷居は低くなってきました。しかし、未だ治療を受けたいけれど精神科病院には行きにくいと思ってみえる方は多いのではないでしょうか。
現在では精神科の治療方法も進化しており、より効果がありながら副作用が少ない薬が開発され、精神療法、カウンセリングの方法なども新たな治療理論とともに向上しています。
精神科病院は、こころの病について治療から社会復帰まで多職種による高度で専門的かつ総合的に対応できるプロフェッショナル集団です。
どなたでも、こころの悩みを抱えています。その悩みが膨らみ、こころの病になってしまうことがあります。そうならないうちに、またこころの病になってしまった方が安心して気軽に精神科病院を受診し快復して、社会生活に戻って
いただくことが当協会の願いです。
一般社団法人愛知県精神科病院協会
会長 舟橋 利彦