一般社団法人愛知県精神科病院協会(「愛精協」と言います)は、戦後間もない1950年に県下6病院の有志によって設立され、1995年に法人格を取得、2013年に一般社団法人へ移行し、2025年4月で75年の歴史を持つ団体です。2024年度末時点で40の民間精神科病院が加盟しており(「会員病院」と呼んでいます)、愛知県の精神科病床の91%を会員病院が有しています。
愛精協は、精神科病院等の医療施設の向上を図るとともに、県民の皆様への精神保健の普及啓発に努め、社会福祉の増進に貢献することを目的に活動しています。現在は主に「精神科救急医療に対する事業」と「医療従事者の育成及び教育に関する事業」に力を入れています。
精神科救急医療(救急輪番)は、1989年7月、愛精協が会員病院に呼びかけ、休日・夜間における緊急患者の診察のため、会員病院が輪番で精神保健指定医を当直させる体制を自主的に取り組んだのが始まりです。その後1995年、国の精神科救急医療システム整備事業実施要網(厚生省保健医療局長通知)の発出を受け、1996年、国の要網に基づき愛知県から委託を受け、精神科救急医療対策事業として実施いたしました。2001年に名古屋市が加わり、県市の共同事業として現在に至っています。
精神科救急情報センターについては、2000年3月、国の精神科救急医療システム整備事業実施要網の一部改正に基づき、2003年6月30日より開始しています。24時間365日、患者本人および家族、他医療機関、警察や救急隊等からの問い合わせに対し、救急当番病院等へのトリアージを行っています。
救急輪番と救急情報センターは、愛知県の精神科救急における車の両輪であり、1つでも欠けると機能しません。これまで何度も精神保健指定医・看護師不足、物価・人件費高騰、診療報酬マイナス改定、働き方改革などの国の施策や社会情勢により体制崩壊の危機があり、その度に救急体制維持のために会員病院の協力の下、何とか乗り越え現在に至っております。
精神科医療を取り巻く環境は日々変化しています。患者様に質の高い医療を提供するため、また医療従事者の資質向上を図るため、常にアンテナを張り巡らせ有益な情報を収集しています。その内容は、新薬や新しい治療体系の習得のみならず医療経営、人事管理、医療安全、サイバーセキュリティ対策、医療倫理など多岐にわたるため、職種ごとに部会を設け、研修会等を開催して日々研鑽しています。
今後も愛精協の会員病院は、患者様に質の高い医療が提供でき、いつでも・誰にでも心の病に対し、手を差し伸べることができる身近な存在として皆様とこれからも歩んでいけることを目指しており、愛精協はこれからもその実現のために活動してまいります。
一般社団法人愛知県精神科病院協会
会長
安藤 琢弥