緊急医療事業

緊急医療事業

平成8年度より愛知県および名古屋市から委託を受け、夜間および休日等における精神科救急医療事業を実施して
います。この精神科救急医療事業は、愛知県を3ブロック(尾張地域と名古屋市北部、知多半島と名古屋市南部、
東西三河)に区分し、会員病院および東尾張病院、豊川市民病院による輪番にて対応し、愛知県精神医療センターが
後方支援として協力しています。
また平成15年6月からは、同じく愛知県および名古屋市から委託を受け「精神科救急情報センター」を開設し、
精神障害者およびその家族等からの緊急的な相談に対して365日24時間体制で電話相談(052‐681‐9900)に応じ、
地域生活の安定と症状の重篤化の軽減を図っています。
精神科救急医療事業と精神科救急情報センター事業は、愛知県の精神科救急を支える両輪としての役目を果たして
います。
しかし精神科救急医療は、特殊な資格と豊富な経験を持った医師、特殊な機能を備えた病室など、精神科特有の機能の確保が必要であり、また精神科医療に対する法整備や保険規定の制限など様々な問題を抱えており、十分な救急医療を行う環境が整っているとは言えない状況であります。
その中で愛精協では精神科救急委員会を設置し、

  • 1.会員病院の役割
  • 2.担当医療機関からの報告
  • 3.担当医療機関における問題

などを調査・検討し、さらに医療整備の方策を検討しながら愛知県および名古屋市などと協議を重ねています。

また、救急医療とは別に、名古屋市からの補助事業として患者の円滑な入院と医療充実を目的として措置入院、応急
入院等の受け入れを愛精協会員病院の措置指定医療機関および応急指定医療機関が行っています。さらに愛知県および
名古屋市の緊急措置入院における精神保健指定医の確保事業に協力をしています。

精神科救急医療および精神科救急情報センターのご利用について

愛知県精神科救急医療システムのご利用にあたって

愛知県精神科救急医療事業は、愛知県を3ブロックに区分し、輪番にて実施しています。そのため、救急当番病院に
かかる負担は大きなものになっています。円滑な運用のため以下についてご理解とご協力をお願いたします。

【県民の皆様】
  • 当日の救急当番病院に関しましては、精神科救急情報センター、各保健所、各警察署などにお問い合わせ下さい。
  • 精神科の救急時間は次の通りです。
    平 日:午後5時から翌日午前9時まで
    土曜日:正午から翌日午前9時まで
    日祝日:午前9時から翌日午前9時まで
    *上記以外の時間は、救急当番病院は対応を行っていませんので、診療を行っている医療機関へ直接お問い合わせ
     下さい。
  • 現在、精神科医療機関で治療を受けられている場合は、その医療機関への受診が最優先されます。
  • 通院中の医療機関で救急対応できない場合に限って救急当番病院が対応します。
  • 飲酒等で酩酊している方は対応できない場合があります。
【医療機関 関係者の方へ】
  • 救急当番病院へ患者様の受け入れ依頼する際は、連絡・紹介状等が必要です。紹介状等がない場合はお断りする場合も
    あります。
  • 身体合併症のある患者様は、救急当番病院では対応できません。一般科救急病院または身体合併症の対応ができる大学
    病院等へご相談ください。

愛知県精神科救急情報センターのご利用にあたって

精神科救急情報センターでは、精神保健福祉士や臨床心理士などがご本人やご家族からの相談を受け付け、救急医療が必要かどうかの判断をし、必要に応じてその日の救急当番病院をご案内しています。そのため、下記についてご理解とご協力をお願いいたします。

  • 緊急性の高い相談に対応することを業務にしておりますので、時間をかけた継続的な相談はご遠慮ください。
  • 精神科救急医療以外の精神保健福祉に関する相談については、平日に各市町村・保健所・精神保健福祉センターなどへ
    ご相談ください。
  • 救急当番病院は輪番制になっておりますので、必ずしもお住まいの近くの病院をご紹介できるとは限りません。
  • 受診が必要かどうか判断するために性別、年齢、現在の状況やお住まいの場所等をお聞きする必要がありますのでご了承ください。

愛知県精神科救急情報センター:052-681-9900